お前が言うなフルコース

書く価値もなければ、書く資格も無いようなことを、自分を棚に上げたり誰でも言えるのにわざわざ書いたりする。

幸福論2020

昨年末、以下に示す内容を一通り文字に起こしてみて始めて気づいたんだけど、ほぼ同じことが椎名林檎の『幸福論』の詩に書いてあるんですよね。だから以下の内容のタイトルを自分にとっての幸福論とします。


「幸福」とは本当の意味での「自己の肯定」である。ゆえに見栄と快楽で誤魔化して自らに向き合わない行為は幸福を遠ざける。
「自己の肯定」とは「弱さ」を知り認め許すことで他人と過去から解放され「正気」を保つこと。一方で「狂気」に基づく没頭の中でこそ人は何かを生み出し周囲を惹き付ける。
資本主義社会においては何も生み出せなくても人は生きているだけで誰かの売上として役に立っている。
強さとは弱さと向き合い変わること、逃げても立ち向かっても良し。人が変わるときは、関わる人・住む場所・時間配分が変わったとき。

性愛の価値は、弱い個体が、強い個体の遺伝子を残そうとする本能である。交際の価値は番となった時間の中でお互いの弱さと向き合うことである。
そもそも人間はみな弱く愚かで醜く汚いため、誰かと番になろうする。しかし、性愛と交際の共通項はパートナーが必要なことのみで、その2つは異なる概念である。性愛は交際のきっかけになっても、交際を保証するものにはなりえない。
また、正気を保てない人間は自分と向き合えないため交際が困難である。魅力は性愛を促すが、誰の目にも映る魅力は番を壊す遠因になるので、交際において真価を発揮するのはお互いのみが知り得る魅力である。